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エッセイ

🌸【人生】喉元過ぎれば熱さ忘れる(好了伤疤忘了疼)

中国語にも「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という表現があり、「好了伤疤忘了疼」(傷が治ると痛さを忘れる)と言います。

中国有个俗语:好了伤疤忘了疼。

 

これは、傷跡が治ると、患った時の痛みを忘れるという、心地よい日々を過ごすと苦しかった日々を忘れてしまう、過去の過ちからは学ぶことができないという比喩です。

这是说疤痕愈合以后就忘记了伤病时的疼痛,比喻过上了舒心的日子就忘了过去的苦日子,不能从过去的错误中学到什么教训。

 

「傷跡」を使った例文をいくつか紹介しますね。

・我手上有几个疤痕,是三十年以前被最爱的小狗咬伤的。这就是跟它一起过的日子的回忆。我希望永远不消失。。。

(私の手にはいくつかの傷があります。これは30年前に最愛の犬にかまれたものです。これこそ犬と一緒に過ごした日の思い出です。どうか永遠に消えませんように。。。)

 

・治愈心里的伤疤要很长时间。

(心の傷跡を治癒するには長い時間がかかります。)

 

失敗を経験した時、人は当然振り返り、反省したり後悔しますが、すぐに忘れます。

经历失败的时候,当然人类会反思、反省、也后悔,但是很快就忘了。

 

当時は自身の行為を悔やむので、一定の時期は気にし、注意し、同じことが起きないようにします。しかしその後平和な(気楽な)日が続くと、だんだんと怠けてきて、結局忘れてしまいます。

当时,我们都对自己的行为感到遗憾,所以一段时间内肯定很在意、注意、避免犯同样的错误。但是,以后如果日子一直过得很安逸的话,我们就会渐渐松懈下来了,导致就忘了。

 

これがまさに人類の脳だと思います。

这就是人类的脑子。

 

脳はすべてのことは記憶できません。脳の機能としては、不要なことを随時忘れていくことなんです。では、私たちはなぜ後悔したり、反省したことを簡単に忘れてしまうのでしょうね。

脑子不能记住所有的事情,根据脑子的机能,把不需要的事情随时忘记。那么,为什么我们容易忘记后悔、反思等的部分呢?

 

私が個人的に思うのは、これは「傲慢さ」ゆえです。人類はみな、反省したからには絶対同じ過ちは犯さないぞと思うでしょう。

我个人觉得这就是傲慢。人类都可能觉得,反省以后会觉得我们再也不犯同样的错误。

 

実際私たちの脳はそんなに賢くないんですよ。だから単に傲慢なだけですよ。

事实上我们的脑子没有那么聪明。只是傲慢而已。

 

~単語~

・伤疤【shāngbā】名詞:傷跡

・疤痕【bāhén】名詞:傷跡

・愈合【yùhé】動詞:傷口がふさがる、癒合する

・伤病【shāng bìng】名詞:傷病(けがと病気)

・舒心【shūxīn】形容詞:心地よい

・反思【fǎnsī】動詞:振り返って考え直す,再考する,反省する

・安逸【ānyì】形容詞: (悩みなどがなく)気楽である,のんきである等

・渐渐【jiànjiàn】副詞: だんだん,そろそろ,次第に.

・松懈 【sōngxiè】形容詞:だらけている、怠けている等